私は結婚をしました。
妻となる女性とは7年のお付き合いになります。
2008年は私にとってのまさにターニングポイントでした。
この年、私は仕事を離れ、家を引き払い、ヨーガ修行の旅に出ました。
当てなど何もありませんでした。
断食道場や禅寺、屋久島などをめぐり、
最後にはタイ、インドへと飛び出しました。
その間、遠方より私を見守り、支えて続けてくれたのが彼女でした。
彼女のサポートがなければ、私はあそこまでやれなかったと正直に思います。
もし皆さんから見て、いまの私に何か美徳があるとすれば、
その半分以上は彼女がもたらしてくれたものです。
そして3.11の時、彼女は私のそばにいました。
東京のホームセンターで買い物をしていたのです。
資材コーナーの木材が次々と倒れ、陳列棚の塗装剤や釘ネジが
落下し床にぶちまけられました。客はパニックでした。
私は彼女を考えられる安全な場所に誘導しました。
もし天井がくずれるとしたら、身を呈して守る覚悟でした。
彼女との結婚は運命だったのだと思います。
私はヨーガの修行者です。私のような者に結婚は相応しくないのでは、
という思いが頭のなかを掠めることもありました。
ですが、私たちを後押しする大きな力を感じます。
結婚を決心するや否や、皆無と言っていいほど障害はなく、
話はトントン拍子に進んだのです。
。

2012年3月吉日、ふたりは京都の下鴨神社で式を挙げました。
下鴨は世界遺産にも登録されている日本でも最古の神社です。
私はこの門前に広がる糺(ただす)の森が大好きでした。
危ぶまれた天候でしたが、この日は見事に晴れ渡りました。
気まぐれな春の空も私たちを祝福してくれたのでしょうか。
私たちは紋付袴と白無垢という日本伝統の衣装。
妻はプロのスタイリストに化粧と着付けを施され、
女性としての美しさを引き出されとても嬉しそうでした。
厳かに式典は進み、式後は境内で写真撮影になりました。
参列した家族の面々や飛び入り参加の友人たちが
それぞれ、デジカメや携帯、ipadなどを持って
妻や私の姿を収めようと追いかけました。
可愛い甥っ子や姪っ子もタタタとポジション取りをして激写します。
時代とはいえその不思議な光景に可笑しくなりました。
妻や家族、友人、みんなも笑顔でした。
みんなのエネルギーが美しい境内に集まり、花開くように高揚しました。
刹那とはいえ、この時間を共有できたことをうれしく思います。
挙式をおこなって本当に良かった!
西洋の物語のように、「無事に結ばれてハッピーエンド」
というわけにはいきません。これからふたりのリアルな暮らしが始まりますから。
もちろん私たちもケンカをすることだってあります
ですが、年配の方が言うように「結婚は地獄の一丁目」などというのも
極端な考え方でしょう。
これからふたりでゆっくりと時間をかけながら共に成長し、
「幸せの絆」を育んでいきたい、そう願っています。