槇野進也YOGAダイアリー
ヨガ指導者がつづる 健康と幸せの流れに乗るブログ
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桃の花に染まる~山梨一之宮を歩く




 山梨はブドウとともに桃の日本一の産地です。
旧暦の3月3日、桃の節句はあと5日後に控えています。
この時期、桃畑では花が咲き誇るのです。
私は昨日、山梨に足を運びました。






 日本を代表し、春を象徴する花といえば桜。
その一方で桃は、どこか古代中国王朝の雰囲気を感じさせます。




 調べると桃のルーツは中国にありました。
『桃源郷』という言葉がありますが、これは中国の理想郷のことです。
『西遊記』の主人公、孫悟空は、天界に実る仙桃を無断で食べ尽くしています。
三国志の英雄、劉備、関羽、張飛は、桃園で義兄弟の契りを交わしました。






 「桜色」、「桃色」、どちらも同じ色のようですが、
桜を代表するソメイヨシノはむしろ白色に近いですね。
シンプルなフォルムの5つの花びら。
桜には清楚で凛とした美しさがあります。




 それに比べて桃の花はより深いピンク色です。
そして同じく5枚の花びらがふわりとしています。
ふくよかで色香のある美しさと言えるでしょうか。








 山梨でも特に桃畑が集中しているのが、
笛吹市の一之宮です。
私はこの日、12年ぶりに訪れることができました。




 私は幸運でした。
春うららのこの時節、30万本という桃の木が一斉に開花し、
この日まさに満開を迎えていたのでした。








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 私は南東の台地に上り、そこからの風景を眺めました。
一之宮全体がピンク色に染まっていました。
これほどの豊かな花の量は、奈良吉野の桜と同等、
いやそれ以上かもしれません。
 菜の花のイエローが桃の花に彩を添えています。
近くでウグイスの鳴き声が聴こえました。
嗚呼、のどかです。すべてが満たされた気分です。
まさに桃源郷ではありませんか。 







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 私はゆっくりと桃畑の中を歩きました。
そして桃色とともに春をたっぷりとこの胸に吸い込みました。 






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富士山登頂 2

 前回『富士山登頂 1』からの続きです。





************************ 





 9月8日、午後10時半。
晴れ渡った夜空には孤高の月が光を放っていた。



 
 私と相方Iさんは、河口湖口5合目を出発した。
夜通し登り続け、富士山頂でご来光を眺めるというプランだ。






 5合目から7合目までは、
比較的平坦なルートが続く。
身体を高地にならすためにも、
ペースはできるだけ抑えて歩いた。




 6合目からは植生がほとんど見当たらなくなる。
溶岩と岩と砂礫の道がひたすら続く。
オリオン座が私と同じ高さで輝いていた。
私が高度を上げるにつれ、オリオンも昇っていった。



 



 7合目まではおしゃべりしながらの山歩きだった。
その後の私たちは嘘のように押し黙ってしまった。
空気が確実に薄くなっている。


 私は微細なレベルでの頭痛を感じていた。
これが高山病の始まりの始まりなのだろう。


 もはや頭が複雑な思考を結べなくなっている。
脳は思考のためにたくさんの酸素を必要とするのだ。
私たちはいかに環境に左右される生き物であるか。
だが、シンプルな思考、それは気持ちいいものであった。






 8合目の山小屋、蓬莱館を越えたあたりから、
山登りは困難を極めた。
砂礫の量が増え、一歩踏みしめる度に足もとが崩れた。


 そして何より厳しかったのが、
富士山頂からの吹き降ろしの風だった。


 絶え間なく吹き付ける風から、
身を隠せるものは何もなかった。
まともに風に晒され幾たびもバランスを失いそうになる。
体感温度がグングン下がる。




 10メートル歩いては立ち止まり、
私は荒くなった呼吸を整えた。
それを愚直なまでに繰り返すしかなかった。








 翌9月9日、午前4時。9合目。

 


 薄くなる空気にあえぎならがらも、
一歩、また一歩、身体を山頂に近づけていく。
もはや余裕はない。強風は想像以上に私の体力を奪っていた。




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 東の空には静かな白い光が、新しい一日の先触れとして淡く広がっていた。
何とか、5時過ぎのご来光に間に合わせたい。









 午前4時40分。富士山山頂!

 


 私とIさんは絶好のポジションに坐ってご来光を待つことにした。




 眼下にはどこまでも雲海が広がっている。
雲海と空のラインの端は軽くアーチを描いており、
地球が球形であることを示してくれている。




 私たちの周囲にはたくさんの登山者がいて、
みんな固唾を呑んでその一瞬を待ち構えていた。




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 天空からの風は止まない。
歩くのを止めた私の身体から、
風はいともたやすく体温をさらっていく。
私はガタガタ震えた。






 雲海と空の境が金色の色を放ち、燃え始めた。
周囲の空は藍色と桜色に染まった。




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 するとそのとき…。


 金色から光の球がぐぐぐとせり上がり始めた。
そして、ご来光の瞬間、オレンジ色の光線が矢のように走った!
私たちすべてが、その光に貫かれた。




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 「暖かい!」登山者の誰かがそう叫んだ。
その通りだ。冷え切った私の身体に、
太陽は一瞬の煌きでぬくもりを感じさせてくれた。






 何とも神々しく荘厳な瞬間だった。




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 私とIさんは、雲の中に降りていくように山を下った。




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富士山登頂 1
 

 忘れられない大自然の風景がある。




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最果ての島、波照間で見た海と空のブルー、
屋久島で出会った巨樹たちの森、




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 いま、目を閉じて思い返すだけでも、
私はその風景の一部となり、癒しの力を得るのだ。


 
 富士山山頂での超絶した世界も忘れられない。
そこでは日常の小さな枠がいとも簡単に取り払われ、
私は果てしない空間とともに呼吸することが出来た。
 

 もう、十年以上も前なのにいまだにつながっている。






 大学時代、私は毎年富士に登った。
そして合計一ヶ月間を山頂で過ごした。
環境庁の美化清掃のバイトがあったのだ。

 応募した大学生数人が掘っ立て小屋に寝泊りし、
4時に起床、山頂から8合目までを清掃した。
10時には小屋に戻った。これで仕事はおしまい。まだ朝である。




 私はその後、眺めのいい高台に坐った。




 天気の良い日はアルプス山系から、南は伊豆大島までが見えた。



 
 雲が多彩だった。


 上空に雲が風に乗って流れているかと思えば、
下方は雲で埋め尽くされている。


 山すそから湧きあがる入道雲の中に入ってしまい、
真横から轟く雷鳴とカラダに帯びる電気のビリビリに肝をつぶした。


 雲海に富士の影が映し出される『逆さ富士』を観た。
また、光と霧のマジック『ブロッケン現象』にも出会った。







 山頂の空気は薄い。
それだけに夜空は信じられないほど澄み渡り、
星々は手に届くくらいに近くで輝いていた。




 そして、日の出と日の入り。
それらを眺めるのに富士山頂ほど雄大な場所があるだろうか。
富士は単独峰、周囲にさえぎるものが何もないのだ。
 晴れた時間帯には必ず見に行った。
そして、何度も何度も感動した。 





 …そこは日本で一番天空に近い場所。






 またいつか登りたいと思っていながら月日が流れた。
そしていま、念願が叶えられようとしている。




 9月8日、私は山梨県の吉田口に向かった。










関連ページ 富士山登頂 2







『ヨーガ修行記2008』~屋久島編・インデックス


第35話 屋久島編「屋久島へ」


第36話 屋久島編「四国遍路」


第37話 屋久島編「10年前」


第38話 屋久島編「屋久島上陸」


第39話 屋久島編「いなか浜キャンプ場」


第40話 屋久島編「キャンプ場のおばさん」


第41話 屋久島編「テント生活」


第42話 屋久島編「磯狩り・前編」


第43話 屋久島編「磯狩り・後編」


第44話 屋久島編「海に沈む温泉」


第45話 屋久島編「モッチョム岳」


第46話 屋久島編「マサさん」


第47話 屋久島編「ジェリーズ・キャンプ場とライナーさん」


第48話 屋久島編「愛子岳と腸腰筋」


第49話 屋久島編「蛇之口滝でデジャブ」


第50話 屋久島編「嵐の中で」


第51話 屋久島編「屋久島のヨーガ教室」


第52話 屋久島編「ヤクスギランド・太忠岳」


第53話 屋久島編「月に浮かぶ滝」


第54話 屋久島編「威風堂々」


第55話 屋久島編「振り子・前編」


第56話 屋久島編「振り子・後編」


第57話 屋久島編「山小屋泊」


第58話 屋久島編「屋久島最高峰」 


第59話 屋久島編「樹の瞑想・100ハグ」



第60話 屋久島編「道草」


第61話 屋久島編「青少年村キャンプ場」


第62話 屋久島編「テント消失」


第63話 屋久島編「テント紛失2」


第64話 屋久島編「第3次奥岳行」


第65話 屋久島編「屋久杉と人」


第66話 屋久島編「循環する水」


第67話 屋久島編「人と関わるということ」


第68話 屋久島編「再びいなか浜へ」


第69話 屋久島編「うみがめ館」


第70話 屋久島編「ウメガメ遭遇」


第71話 屋久島編「ウミガメ産卵」


第72話 屋久島編「ヤマヒル」


第73話 屋久島編「姥ヶ岩屋」


第74話 屋久島編「神々の風景」


第75話 屋久島編「最後の挑戦」


第76話 屋久島編「大王杉」


第77話 屋久島編「縄文杉との再会」


第78話 屋久島編「縄文杉と私」


第79話 屋久島編「ヤクシマシャクナゲ」


第80話 屋久島編「屋久島からの手荒い祝福」


第81話 屋久島編「屋久島よ!」





関連ページ 『ヨーガ修行記2008』~これまでの話








アンマに会いに行こう
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 アンマ(お母さん)という呼び名で知られる聖者は、
来る人一人ひとりを抱きしめると聞き及んでいました。





 ハグをすることなら、欧米人でも日常の挨拶としてやっています。
ですが、アンマの行為は半端ではありません。
なんと過去37年間で2800万人以上の人々を抱きしめたのだそうです。


 国籍、宗派、信条、貧富、身分などいっさい問いません。
生きとし生ける世界のあまねく人々を
いっさい分け隔てることなく、
その両腕で抱擁するのです。


 現在でも、一日の多くの時間を抱きしめるという行為に費やしているそうです。 












 会場には500人近くの人々が詰め掛けていました。


 さて、アンマの入場です。
小柄でふくよかな体型。
55歳。微笑をたたえています。








 付き人の誘導により瞑想が始まりました。
アンマは台座に蓮華坐を組んでいます。
瞑想する姿がとてもなじんでいました。



 「ロカーハ サマスターハ スキノ バヴァントゥ
(生きとし生けるものが全てが幸せでありますように)」
最後、アンマを中心にマントラが唱えられました。





 すぐに抱擁が始まりました。
整理券が配られており、スタッフの的確な手配により、
スムーズに人々は順番を待つことができました。





 近くの席でアンマを観ることができました。
それは有名人のサイン会のような風景ではありませんでした。
 

 一人ひとりにハグする時間がしっかりととられています。
子どもにはキッスを送り、大人の背中をさすってあげたり、
言葉をかけているようにも見えます。
カップル同時に抱きしめる場面もありました。
 

 それはただの行為ではなく、
喜びや苦しみ、哀しみを分かち合う姿に観えたのです。








 私の番になりました。

 
 私はアンマの胸のなかでぎゅっと抱きしめられました。
そこは香水の香りがし、温かかったです。


 アンマは私の耳元で、短い言葉を繰り返しました。
抱きしめなおし、もう一度同じ言葉を繰り返しました。  


 あとで、スタッフにアンマの言葉の意味を聞きましたが、
そのスタッフにもわからないとのことです。ですが、意味がわからなくても
そのバイブレーションを感じるだけでいいとの返事でした。






 抱擁が終わりました。


 ココロが満たされる思いで
アンマから離れたとき、
私はアンマと目が合いました。


 その目の色は海よりも深淵な漆黒でした。
アンマは慈愛に満ちたまなざしで私に微笑まれました。


 「嗚呼、神さまがいるとしたら、きっとこのような目をしているのだろうな」
と、私は素朴に思いました。
私にとって一生、忘れられないまなざしになることでしょう。








 会場ではアンマの活動を紹介するビデオが放映されていました。



 彼女は災害救助や人道支援などの慈善活動家としても知られています。
その業績は国連等で高く評価されています。
その広大な事業はマザーテレサをほうふつさせます。





 


 『


愛は、私たちの真の本質です。
愛にカースト、宗教、人種、国籍などの
制約はありません。
私たちは愛という一本の糸によって
繋がれている珠の一粒です 


                        』

  
                            アンマ








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